パークハイアット東京 ピークラウンジのシグネチャー・アフタヌーンティー

PARK HYATT TOKYO(パークハイアット東京
 

文字通り日本経済の中心地であり、多くの大手企業の本社が集まる東京都。ホテルビジネスにとっても日本最大の市場であろうここに乱立する外資系ホテルの先駆け。ハイアットの会員組織であるWorld Of Hyatt 最上位に位置するホテル。パークハイアット東京の輪郭を表現するなら、このような感じでしょうか。


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主に富裕層を対象とした会員組織VIRTUOSO.(ヴァーチュオソ/ヴィルトゥオーソ)に加盟し、ハリウッドスターや海外の重鎮も頻繁に訪れるここはある種約束された滞在先とも言えるでしょう。また、たびたびゲストのプロポーズの場所にもなっているここは多くの人にとって特別な場所なのでしょうね。

 

新宿パークタワーの41階に位置するピークラウンジは陽光に溢れ、壁一面に広がる景色は移ろいゆく東京の街を非日常の視点で体験させてくれます。不可抗力の用事で新宿を訪れた際、ひとりシグネチャー・アフタヌーンティーを目的に訪館しました。サーモグラフィーによる体温測定、要所要所全ての場所に設置されたアルコール。メニューは全て電子化。こちらも日頃から何かを飲み込む時は100%手洗いとうがいを行います。双方の対策は万全といえるでしょうか。

 

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シグネチャー・アフタヌーンティーは美味でした。美味とは美しい味と書きますが、五つ星ホテルで提供される料理は文字通り美味なのです。料理とは創造性の伴うアートなのだと、人前では気恥ずかしい表現ではありつつもそう思わされます。飲み込むたびに気力や集中力がみなぎり、食事の喜びを実感し、この体験を支えてくれている普段の仕事にも自然と感謝することになります。ホテリエの方々のサービスレベルは非常に高く、細やかで適度な距離感の気遣いが心地良い。家の外であり他人に囲まれた空間の中でありつつも、気疲れせずリラックスしある種無防備な状態で過ごせます。

 

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ここには血が通っているな、と感じます。ホテリエの方々の温かみのある体温というか。1作業者対1消費者という経済活動の機能同士ではなく、あくまでも人間対人間としてそこに居させてもらえるというか。それは四つ星以下のホテルでは絶対に体験し得ない、言葉では表現しがたい感覚の一つです。パークハイアット東京には間違いなくそれがありました。ザ・リッツ・カールトン東京ザ・ペニンシュラ東京で感じたそれに非常に近い、もしくはそれ以上のものでした。生きていくかたわらにパークハイアット東京があることで、有意義に豊かに歳を重ねていけるのではないか?そのように予感させてくれるのです。


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人間は自分も他人も、常に変化していくものです。お互いの状況や心境も移ろいゆくなかで、喜びも辛さも分かち合い敬い合い、肯定し合う…そうしてお互い自然に歩み寄り合えるとしたら、人間としての喜びはその中にあるのかもしれません。ラグジュアリーホテルは滞在を通し、その時の思い出や記憶が少なからず刻まれていく場所になっていくのだと自分や他人を見ていて思います。今、一緒にいてくれるパートナーとホテル滞在を通し喜びを重ねていけたら、これほど幸せなことはない…そんな事を考えつつ、次回の滞在を心に決めパークハイアット東京を後にできました。

 

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